この記事は、XServer VPSにMT4(またはMT5)をインストールして設定する方法について上から見て行くだけでできるよう詳しく解説しています。
XServer VPSが扱うOSはLinuxですが、とにかく真似ていくだけでOK!
この記事で扱っているLinux版XServer VPSは料金も安く性能がピカイチ。もちろんスマホからでも問題なく使える今最新のVPSです。
コマンド入力に自信がないあなたは下記の二つの記事をご覧になってみて下さい。複雑なLinuxの初期設定をショー特化とすることができます。

もし、設定方法に自信がない、手助けして欲しいなどお問い合わせはいつでも受け付けています。記事コメントや「お問い合わせ」からお気軽にご連絡ください。
XServer VPSでFX自動売買のMT4を設定する方法
XServer VPSにUbuntuをインストールしてMT4/MT5を運用できる状態までのステップを13個にわけて細分化にしました。
実際は流れ作業になるので思った以上に簡単に進めることができます。30分もあればMT4/MT5の運用まで行ける内容になっています。
- XServer VPSを申し込む
- 接続許可ポートを設定
- Tera Termをインストール
- スーパーユーザーの追加
- パッケージの更新と日本語設定
- LXDEをインストール
- Wineをインストール
- 日本語フォントのインストール
- MT4/MT5のセットアップファイルをコピー
- LXDE上でMT4をインストール
- EAの配置と動作確認
必要なもの
- パソコン
- スマホ
- Tera Term(PCアプリ)
- FX口座(後から開設しても問題なし)
プランはどれを選べば良い?
MT4/MT5を1つ動かすだけであれば2GBプランで十分です。MT4が必要なメモリ(プラン)についても説明しています。


Xserver VPSの料金プラン【割引キャンペーン中】


月額料金は1ヶ月、3ヵ月、6カ月、12ヶ月、24ヵ月、36ヶ月の6パターンから選べます。長期利用を考えているなら1ヶ月契約より期間がながいほどお得に契約することがができます。
プランは6種類と幅広く用意されています。MT4ひとつ動かすなら2GBプランで十分使えます。
それでも長期契約は月額での金額は安くなりますが、一括で払うためはじめはそれなりにお金がかかりますよね。
まずはどんなものか試してみたいなら1ヶ月契約で様子をみていくのもアリ。最低利用期間がありませんので1ヵ月ごとに使い続けるかやめるかの判断ができます。
ちなみに、プランは後からアップグレードができます。
まずは2GBプランで始めて「モッサリしてそうだな~」「動きが鈍いな」「ディスク容量がたりなくなった…!」と感じてからでも遅くはありません。
XServer VPSでFX自動売買のMT4を設定する方法【本編】
ここからは実際にXServer VPSの申し込み方法からMT4/MT5が動くまでを画像を用いて詳しくご紹介していきます。
ちなみにXServer VPSを選ぶべき理由は「サーバートラブルがあった場合自分で作り直せるから」です。
他社VPSだとOSの再構築やroot権限が許可されていない場合があります。これが安い理由でもあったりしますが…。
例えばちょっとした手違いでリモートデスクトップ接続が出来なくなった場合を考えてみましょう。
こうなってしまった場合、OSの再構築やroot権限が許可されていないとサポートへわざわざ連絡して対応してもらう必要がでてきます。
運悪く金曜日の夜や土日祝日、平日夜などサポートが時間外の場合何もできなくなります。サポートもすぐに動いてくれるわけではないので、かなりの時間ロス。
XServer VPSはこうしたトラブルにも自分で対応が出来るようOSの再構築やroot権限が許可されています。初心者・IT上級者関係なくこの機能があるVPSを選ぶべきです。
XServer VPSを申し込む
XServer VPSを申し込みましょう。
公式サイトに入り「お申し込み」をクリックします。


初めての申し込みは左側の「すぐにスタート!新規お申込み」をクリックします。


メールアドレスなど個人情報を入力し「次へ進む」をクリックします。


登録したメールアドレスにメールが送られてくるので6桁のコードを入力し「次へ進む」をクリックします。


入力内容を確認し「この内容で登録しサーバー申し込みへ進む」をクリックします。


VPSの申し込み
認証完了後、申し込み画面へと進みます。下記を参考に設定を行いましょう。
- サーバー名:初期値のままでOK
- プラン:MT4/MT5運用なら2GBプラン以上を
- 契約期間:12ヶ月契約でお得に
- イメージタイプ:Ubuntuを選択
- rootパスワード:小文字大文字数字特殊記号などを2文字使って設定
- SSH Key:分からなければ設定不要


申込内容を確認し「お支払いへ進む」をクリックします。


プランと契約期間を確認後、支払い方法を選択し「決済画面へ進む」をクリックします。


クレジットカード登録を行い「確認画面へ進む」をクリックします。


「支払をする」をクリックします。


支払いが完了しました。「トップへ戻る」をクリックします。


申込が完了するとサーバー設定が開始されます。体感で10分ほどで設定が完了します。


同様の画面になっていればVPSは使える状態になっています。これからVPS設定、MT4の設定でIPアドレスは使いますのでメモしておくと便利です。


Tera Termをインストール
XServer VPSのコンソールをクリックすればUbuntuのコンソール画面が表示されるので不要と思うかもしれません。
しかし、これからMT4を動かすための設定にコマンド(呪文のような言葉)をひたすら入力する作業や日本語フォントをコピーするためにとても便利なツールになります。
手入力をして行けば良いかも知れませんが、タイプミスや作業効率を考えTera Termのインストールをオススメします。



Tera TermはLinuxのコマンド入力にとても適しているエンジニアご用達のアプリでもあります。ぜひ挑戦してみてください。僕自身仕事で愛用してます(笑)
ちなみにVPSにインストールするのではなく、お使いのWindowsパソコンにインストールします。
Tera Termの公式サイトからアプリをインストールします。
tera-term-4.106.exeをクリックします。




ダウンロードしたインストーラーをダブルクリックするとインストールが開始されます。基本すべてそのままでOKです。












インストールが完了しました。「今すぐTera Termを実行する」をクリックします。


接続画面が表示されますので、「ホスト」にVPSパネルに表示されているIPアドレスを入力し、サービスに「SSH」を選びます。最後に「OK」をクリックします。


警告が出ますが「続行」をクリックします。


ユーザ名に「root」、パスフレーズに「rootパスワード」を入力し、「OK」をクリックします。


VPS(Ubuntu)にログインすることができました!


以上でMT4/MT5をインストールするための準備が整いました!
Linuxでの作業開始
ここからLinuxにコマンド入力、MT4の設定をしていきます。以降、コマンドをコピーしてTera Termへコマンドを張り付けていく作業となります。
本記事に記載されているコマンドをコピーして、Tera Termの画面にペーストをしていきます。
Macパソコンの場合はコピー&ペーストで「ターミナル」へコマンドを貼り付けることができます。
コマンドをコピー
記事に書かれているコマンドをマウスで選択して右クリックしてコピーを選択します。


Tera Termのプロンプトの部分で右クリックのみでコマンドが貼り付けることができます。貼り付けができましたらエンターキーを押します。


慣れると簡単ですので、じっくり進めてみてください。
スーパーユーザーの新規作成
rootとは、Windowsでいうところの「Administrator」です。管理者権限(Linuxではスーパーユーザー)とも呼ばれ何でもできるアカウントとなります。
この手順はTera Term上で行います。
赤文字のところはあなただけが知りうるアカウントを作りましょう。


続いてパスワードの入力を促されますのでパスワードを入力します。こちらも誰にも知られないようにご注意ください。


フルネーム、部屋番号など聞かれますが必須ではないのでリターン(エンターキー)を入力して進めて最後に「Y」を入力します。


プロンプトが表示されれば設定は完了です。


作成したアカウントをsudo(スーパーユーザー)グループに追加します。


Tera Termを閉じて再度VPSと接続を行います。今度は「root」ではなく作成したアカウント(例ではmt4user)でログインしましょう。


作成したアカウントでログインできました。


パッケージの更新と日本語設定
※以降、Tera Termの画面がrootアカウントの表示なっていますが、表示の問題のみなので気にせずに進めてください。パスワードを入力を求められた場合、新規作成したスーパーユーザーのパスワードを入力します。


1分ほどコマンドが流れ続けます。
下記の画面が出ましたら、エンターキーを押します。


同様にエンターキーを押します。




下記の画面が出ましたら、エンターキーを押します。


同様にエンターキーを押します。




Linuxではコマンド入力後、すぐにプロンプトが表示されることがあります。コマンドに問題がある場合を除き入力後何も表示されないことがあります。


プロンプトが表示されれば作業は完了です。


LXDEをインストール
WindowsやMacのようにグラフィカルなデスクトップを表示させるためのシステムをインストールします。LXDEは軽量で定評のあるシステムツールです。


1~2分コマンドが流れ続けます。
下記の画面が出ましたら、エンターキーを押します。


同様に以下の紫色の画面が表示された場合、エンターキーを押します。


プロンプトが表示されれば完了です。




「4」を入力し、エンターキーを押します。


設定完了です。


ここでTera Termを使った作業は一旦終わりになりますが、お使いのWindowsパソコンからフォントファイルの移動を行いますので接続したままにしておいてください。
【PC版】リモートデスクトップ接続の開始
VPS管理のVPSパネルに表示されているIPアドレスを使ってリモートデスクトップ接続を行います。


Windowsなら「リモートデスクトップ」と検索すれば出てきます。


コンピューターと言う項目にVPSのIPアドレスを入力します。


「はい」をクリックします。


usernameに新規作成したアカウント「mt4user」、passwordに「新規作成したアカウントのパスワード」を入力します。


Ubuntuにリモートデスクトップ接続ができました!


【スマホ版】Android/iPhoneでリモートデスクトップ接続を行う場合
アプリを利用して接続を行います。
Microsoftが提供しているRDPもありますが、自社OSのWindowsとの接続がメインであるため、GNOMEやLXDEを使っているLinuxとの相性はイマイチです。
Android/iPhoneで共通しているRemote Desktop Managerが便利です。スマホを使ったリモートデスクトップ接続の場合マウスの右クリックを表現できるものがない中、貴重なアプリです。
iPhone用


Android用
アプリをインストール後、VPSのIPアドレスとUbuntuデスクトップ(GNOME)へログインするためのユーザー名・パスワードを登録しておけば以降はワンクリックで接続が可能です。
アプリを起動し「+」をタッチします。
アプリの機能上スクリーンショットが撮れないので、以降は外部のカメラからの撮影になり見苦しいですがご了承ください。



アプリの機能上スクリーンショットが撮れないので、以降は外部のカメラからの撮影になり見苦しいですがご了承ください。


RDPを選択します。


以下の4か所を設定します。
- Name:(例)mt4
- Host:VPSのIPアドレス
- Username:ubuntu(初期値の場合)
- Password:パスワード


Passwordまで入力しましたら右上の「ディスクアイコン」をタッチします。


作成した接続リストの右側の点をタッチし「Open」をタッチします。


リモートデスクトップ接続が完了しました。


スマホ全体に画面を表示したい場合は右下の点をタッチして「Enter Full Screen」をタッチします。


フル画面表示ができました。


他にも画面をズームアップしたりできRemote Desktop Managerはかなり便利に使うことができます。
これでスマホを持ち歩いていればいつでも操作が可能です。
【疑問】リモートデスクトップの画面を閉じたらVPSはどうなるの?
VPSはあなたのパソコンで動いているわけではありません。XServer VPSにあるサーバーへリモートデスクトップと言う機能を使ってVPSの画面をのぞいている状態です。
そのため、リモートデスクトップを閉じたい場合は「×」ボタンをクリックして画面を閉じてください。お使いのパソコンの電源を切っても問題ありません。
覗いている画面を閉じるだけですので、VPSはそのまま動いています。


切断するときにメッセージも出力されます。





リモートデスクトップ接続アプリを使える環境であればWindowsパソコン、Macパソコン、Android/iPhoneなどどんなデバイスからでもVPSの画面をみることが可能です。VPS最大の強みですね。
Wineをインストール
MT4はWindows向けのソフトウェアであるため、Linuxで動かすために橋渡し役となるWineというソフトウェアをインストールします。
ここからはLinuxのデスクトップ上からコマンドを入力していきます。左下のアイコンをクリックし、「システムツール」「LXTerminal」を起動します。


LXTerminalが起動しました。
※プロンプトの色が当記事と違う場合がありますが、無視して進めていただいて問題ありません。


XServer VPSのUbuntuは64bit OSなので32bitを有効化します。Wineが32bitアプリであるため。


貼り付けたコマンドをエンターキーで入力します。
パスワードを聞かれて場合は新規作成したアカウントのパスワードを入力(例ではmt4userのパスワード)します。


特にメッセージなど表示されなければコマンドは実行されています。


リポジトリキーの設定




Wineのインストール




ファイルの取得が始まります。プロンプトが表示されれば完了です。


Wineのインストール開始


大文字の「Y」を入力します。


Yを入力後1分ぐらいコマンドが流れ続けます。


下記の画面が出ましたら、エンターキーを押します。


同様に以下の紫色の画面がでた場合、「エンターキー」をクリックします。




下記の画面が出ましたら、エンターキーを押します。


同様に以下の紫色の画面がでた場合、「エンターキー」をクリックします。




Wine Monoインストーラーで以下のポップアップが表示されますので、「インストール」をクリックします。


プロンプトが表示されればWineのインストールは完了です。


日本語フォントのインストール
MT4を起動したとき、文字化けすることがほとんどですので、日本語フォントのインストールをしておきます。
お使いのWindowsパソコンから下記の3つのフォントファイルをLinuxへ転送します。まずは手順を進めて下さい。
- リmsgothic.ttc
- webdings.ttf
- wingding.ttf
LXDE上にてファイルマネージャを開きます。


ファイルマネージャが開きました。


ファイルマネージャをもう一つ開いておきます。


2つ開きました。


片方のファイルマネージャ―で「/home/mt4user/.wine/drive_c/windows/Fonts」を開いておきます。
赤文字部分は新規作成したアカウントを入力してください。


お使いのWindowsパソコンでフォルダーを開き「c:\windows\Fonts」フォルダーを開きます。


Fontsの検索でmsgothic.ttcを検索します。


フォントが3つ表示されますので、MS ゴシック 標準をTera Termへドラッグアンドドロップします。


ファイル転送が始まりますので、「OK」をクリックします。


転送が終了するとLinuxで開いておいたファイルマネージャ―にフォントが表示されます。「MSGOTHIC.TTC」が確認できます。


同じ要領で「webdings.ttf、wingding.ttf」を検索しLinuxへファイルを転送します。
webdings.ttf


wingding.ttf


Linuxへ3つのフォントファイルが転送されました。


Linuxで開いておいたもう一つのフォルダにフォントを移動させます。


フォントファイルの移動が完了しました。


3つのファイルをWineのWindowsフォントのフォルダに移動しておくことでWine上で動作するWindowsアプリ(今回はMT4)が文字化けを起こすことなく正常なフォント表示を行うことができます。
ブラウザをインストール
ご契約している証券会社が配布しているLinux用のMT4がある場合はWindowsと同様にインストールをすることができます。
ただしブラウザが入っていないのでブラウザをインストールする必要があります。
今回はFirefoxをインストールする手順で進めます。
Linux上のLXTerminalを使っていきます。


下記の画面が出ましたら、エンターキーを押します。


同様に以下の紫色の画面がでた場合、「エンターキー」をクリックします。


右から3つ目のアイコン(ブラウザ)をクリックするとFirefoxが開きます。使い方はWindows版と同じです。


次はMT4/MT5のセットアップの手順となります。
あなたが使いたい方を読み進めてください。
【 MT4】のセットアップファイルをコピー
今回は標準的なMT4をLinuxのコマンドでインストールする方法をご紹介します。
Linux上ではなくTera Termから下記のコマンドを実行します。


MT4をインストールする前に…
はじめてMT4/MT5を使う場合もインストール先を確認しておいて損はありません。
インストールを開始すると以下の画面になりますので、設定をクリックします。


インストールフォルダが表示されますので、赤い枠で囲った部分の文字列はコピー(保管)しておいてください。


もし今使っているMT4/MT5のデータをVPSに移動したい!場合は、このアドレスが重要になります。
MT4のデータ移行の方法については別途説明しています。
LXDE上でMT4をインストール
Linux上でファイルマネージャ―を開き、「mt4setup.exe」をダブルクリックします。


「次へ」クリックします。


インストールが始まります。


MT4のインストールが完了しました。


「取引サーバー」を選び「次へ」をクリックします。


既存アカウントをお持ちであればログインをします。今回は「新しいデモ口座」で進めます。


必要情報を入力し「次へ」をクリックします。


登録完了


売買の準備が完了しました。


EAの追加配置
すでにEAをお持ちの場合MT4の該当するフォルダにEAを配置することでEAを使うことができます。
EAで配置方法が指定されている場合は指示に従って配置してください。
EAを置くフォルダ(場所)は以下の通りです。
赤文字部分は新規作成したアカウントを入力してください。


配置が終わりましたらMT4を起動して追加したEAが見えているかどうかの確認をします。
次はEAの確認へ進んでください。
【 MT5】のセットアップファイルをコピー
今回は標準的なMT5をLinuxのコマンドでインストールする方法をご紹介します。
Linux上ではなくTera Termから下記のコマンドを実行します。


LXDE上でMT4をインストール
Linux上でファイルマネージャ―を開き、「mt5setup.exe」をダブルクリックします。


「次へ」クリックします。


インストールが始まります。


Wine Gechoインストーラーが表示された場合「インストール」をクリックします。


MT5のインストールが完了しMT5が起動しました。


「ファイル」クリックすることで口座ログインなど各種ログインができます。


EAの追加配置
すでにEAをお持ちの場合MT4の該当するフォルダにEAを配置することでEAを使うことができます。
EAで配置方法が指定されている場合は指示に従って配置してください。
EAを置くフォルダ(場所)は以下の通りです。
赤文字部分は新規作成したアカウントを入力してください。
Advisorsをクリックします。


EAを配置します。


配置が終わりましたらMT5を起動して追加したEAが見えているかどうかの確認をします。
EAの配置の確認
EAを新たに配置した場合「ファイル」「データフォルダを開く」をクリックして配置されているか確認をします。


「MQL4フォルダ」をクリックします。MT5の場合はMQL5フォルダです。


「Experts」フォルダをクリックします。


MT4の場合はここにあなたが配置したEAが見えていれば準備OKです。


MT5の場合はさらにAdvisorsをクリックすることでEAが確認できます。


次にMT4/MT5上でEAが表示されているか確認をします。
MT4の場合
EAを追加した場合、エキスパートアドバイザに追加されていきます。
もしEAが見えない場合はMT4を再起動するか、赤枠のエキスパートアドバイザを右クリックすると現れる「更新」をクリックすることがEAの表示を最新状態にすることができます。


MT5の場合
EAを追加した場合、エキスパートアドバイザのAdvisorsに追加されていきます。
もしEAが見えない場合はMT5を再起動するか、赤枠のAdvisorsを右クリックすると現れる「更新」をクリックすることがEAの表示を最新状態にすることができます。


自動売買させたいチャートに使いたいEAをドラッグアンドドロップすることで自動売買を開始することができます。MT4/MT5で共通です。
MT4の場合(ニコちゃんマークが表示)


MT5の場合(学者アイコンが表示)


以上でLinuxにMT4/MT5をインストールして自動売買を行う手順の説明は終わりです。
MT4/MT5を複数起動したい場合
MT4/MT5はインストール場所を変えることで複数のMT4/MT5をインストールして起動させることができます。
ファイルマネージャ―に配置されているmt4setup.exeをダブルクリックします。
MT5の場合は読み替えていただければ問題有りません。


セットアップがはじまりますので「設定」をクリックします。


フォルダー設定が表示されますので、「-2」など追記して区別をします。追記後「次へ」をクリックします。


セットアップが完了しました。


後の手順は同じです。別の口座アカウントの情報を入力してMT4を起動しましょう。
2つのMT4を起動することができました。MT4も2つインストールしていることが「左下のボタン」「Wine]「Program Files」でも確認できます。


MT4/MT5を3つ、4つと増やすことができますが、EAの数にもよりますが2GBプランの場合、2つまでのMT4にしておくことが無難です。
VPSでサーバー強いとは言え、MT4/MT5のEAも学習していくほどメモリを消費します。
4つ以上MT4/MT5を動かす場合は4GBプラン、8GBプランと上位のプランを選ぶか同じプランをもう一つ契約したほうが安定的な運用ができます。
スクリーンセーバーの無効化
MT4を運用中にスクリーンセーバーが動いてしまうと動作がやや重くなります。
VPS上なので不要ですので、機能を無効にしておくとベストです。
左下のボタンをクリックし「設定」「スクリーンセーバー」とクリックしていきます。


モードをクリックし「Disable Screen Saver」を選びます。


これでスクリーンセーバーが無効になりました。
メンテ後にMT4を自動起動させる方法
VPSという性質上、どうしてもメンテナンスが入ります。
そのため、メンテ後、MT4の起動をし忘れてしまうという事態も否定できませんよね…。
ここではXServer VPSでLXDEを利用しているときのMT4の【自動起動の方法】と【注意点(重要)】をご説明します。
管理パネルのコンソールを開き、Linuxを再起動します。再起動してLXDEの画面が表示されれば自動ログインが出来ています。画面下のアイコンから「ファイルマネージャ」を開きます。
「.config」を開きます。


「autostart」を開きます。


デスクトップ上に作成されているMT4のショートカットアイコンをコピーして、「autostart」フォルダへ張り付けます。


以上でMT4の自動起動の設定は完了です。
コンソール画面上でLinuxを再起動し、MT4が立ち上がってくることを確認してください。


以上でMT4の自動起動の設定方法は完了です。
この設定の問題点
ただし、この方法は問題点があります。


コンソール上では動いていますが、リモートデスクトップ接続した画面ではMT4が表示されません。
これは遠隔操作とコンソールというシステム上の仕様であり、コンソールで自動起動させたアプリはリモートデスクトップ接続画面では見えないという公式見解をもらっています。
自動起動をコンソールで確認したら、VPS上では動いています。
リモートデスクトップ接続画面で画面表示させたい場合はコンソール上のMT4を一度閉じてからリモートデスクトップ接続画面でMT4を起動しなおしてください。
MT4/MT5設定完了後にやっておきたい対策2つ
MT4の設定お疲れさまでした。
最後に、セキュリティ対策と構築したVPSの保存方法について説明しておきます。やっておきたい対策は2つ
- rootユーザーのアクセスを禁止する
- VPSのバックアップ
ファイアウォールの設定を推奨している記事もありますが、そもそもポート開放がVPS上で全許可になっている時点であまり効果はありません。
rootユーザーのアクセスを禁止する
ここまでの設定では「root」「mt4user」の2つがSSHでログイン可能な状態となっています。
rootをアクセス禁止にすることで部外者はあなたのシステムへの侵入が困難になります。
以下のコマンドを1行ずつ入力していきます。
- sudo cp -p /etc/ssh/sshd_config /etc/ssh/sshd_config.org
- sudo sed -e ‘s/^PermitRootLogin yes/PermitRootLogin no/g’ -i /etc/ssh/sshd_config
- sudo service ssh restart


これでrootアカウントを使ったSSH接続はアクセスができなくなります。


VPSをバックアップする
XServer VPSで構築したVPSは本格運用を開始する前に保存しておきましょう。定期的に保存をすることで万一のトラブルに備えることができます。
「サーバー」の項目にある「イメージ保存」をクリックし、「電源操作」からVPSの電源をシャットダウンします。


イメージ名を入力します。イメージ名は「半角英数字」「ハイフン」「アンダーバー」のみ使えます。イメージ名入力後「確認画面へ進む」をクリックします。


イメージ名を入力します。イメージ名は「半角英数字」「ハイフン」「アンダーバー」のみ使えます。イメージ名入力後「確認画面へ進む」をクリックします。


「保存する」をクリックします。


保存完了!「OK」をクリックします。


復元する場合
VPSパネルにて電源をシャットダウンしてから「OS再インストール」「保存したイメージ」とたどり「イメージタイプ」選択し、「確認画面へ進む」をクリックします。


「再インストールする」をクリックします。


再インストール開始


VPSパネルから「電源操作」をクリックします。


サーバーを起動します。


サーバーが稼働を開始しました。


もし保存したイメージでSSHやリモートデスクトップ接続ができなかった場合
イメージ復元後、Linux起動の途中で、デスクトップシステムの選択画面に行ってしまうときがあります。
そのときはVPSパネルのコンソールへ直接入りデスクトップシステムを選び作成したアカウントでログインすればSSH接続やリモートデスクトップ接続が復旧できます。
コンソールをクリックします。


作成したアカウントを選び「白丸」をクリックします。


デスクトップシステムを選び左側にある「<」をクリックします。


パスワードを入力します。


デスクトップが表示されました。コンソールは「×」で閉じて構いません。SSHやリモートデスクトップ接続を行ってみてください。


【Macパソコン利用者向け】MT4/MT5をXServer VPSのLinuxをインストールする方法
ここではMacパソコンを利用している場合の手順をご紹介します。流れは本記事で紹介している内容と変りませんが相違点があります。
- MacではTera Termが使えない
- リモートデスクトップ接続アプリをインストールする必要がある
- Windows用フォント(msgothic.ttc/webdings.ttf/wingding.ttf)を別途入手する必要がある
上記について解決策をご紹介していますので、ご参考にしてみてください。
Tera Termの代わりにターミナルを使う
「Launchpad」を開きます。


検索バーに「ターミナル」と入力します。アプリが表示されますので、クリックして開きます。


「シェル」「新規リモート接続」をクリックします。


「新規リモート接続」が表示されますので、「ssh root@VPSのIPアドレス」と入力し「接続」をクリックします。あなたのVPS IPアドレスが10.5.5.100だった場合の入力方法は以下のとおりです。


パスワードを入力を求められますので、VPS申し込み時に設定したrootパスワードを入力します。


SSH接続が完了しました。


以降は本記事の「Linuxでの作業開始」の項目から「LXDEをインストール」までを進めてください。
リモート接続アプリをインストールする
MacパソコンからXServer VPSにリモートデスクトップ接続するためには別途アプリをインストールする必要があります。
App Storeからmicrosoft remote desktopをインストールします。


Microsofr Remote Desktopを開きます。


品質関連の情報を提供するかどうかを選びます。しない場合は「Not now」をクリックします。


Remote Desktop必要に応じてOK/許可しないを選びます。VPSの接続だけでしたら「許可しない」でも構いません。


同様にカメラへのアクセスを許可するかしないかを選びます。


ここでは許可しないを選んでいます。


「Add PC」をクリックします。


「PC name」に「VPSのIPアドレス」を入力し「Add」をクリックします。


接続先が作成されました。接続先をダブルクリックします。


警告メッセージが表示されますので、「Connect」をクリックします。


Usernameに「ユーザー名」、Passwordに「パスワード」を入力し「Contiune」をクリックします。
ユーザー名とパスワードは、「スーパーユーザーの新規作成」で作成したものを使用します。


Linuxのデスクトップ画面が表示されました。


画面を小さくすることもできます。


共通作業を続行します。「【疑問】リモートデスクトップの画面を閉じたらVPSはどうなるの?」から「ブラウザをインストール」までを実施します。
WindowsフォントをLinux上のFirefoxを使ってダウンロード
Linux上のM4/MT5で必要となるフォントを置きます。Linux上のFirefoxを使えば簡単に置くことできます。
必要になるフォントは以下の3つです。
- msgothic.ttc
- webdings.ttf
- wingding.ttf
それぞれを下記のURLからLinux上のFirefoxブラウザからダウンロードします。
msgothic.ttc
数秒待つことでダウンロードが始まります。


フォントは「ダウンロード」フォルダに保管されます。


webdings.ttf


フォントは「ダウンロード」フォルダに保管されます。
wingding.ttf
ページの真ん中ぐらいにあります。小さなアイコンがダウンロードボタンになっています。


フォントは「ダウンロード」フォルダに保管されます。
「ダウンロード」フォルダからダウンロードした3つのフォントを「/home/mt4user/.wine/drive_c/windows/Fonts」へ置き換えます。
赤文字部分は新規作成したアカウントを入力してください。


配置完了です。


以降は「【 MT4】のセットアップファイルをコピー」や「【 MT5】のセットアップファイルをコピー」の手順を実施してください。
VPSサーバーのセキュリティを再設定
一通り設定が終わりましたら、リモートデスクトップ接続以外の通信はオフにしておきましょう。初期設定では「すべて許可」になっていますので、まずは「OFFにする」を選び、「RDPのみをON」にします。


もしSSHで操作する必要が出てきた場合はVPS管理上から「ONにする」を選ぶことで操作可能になります。
XServer VPSでFX自動売買のMT4を設定する方法:まとめ


XServer VPSを使ったMT4/MT5のインストール方法を徹底的に解説しました。申し込みからMT4/MT5の導入まで速い人では30分程度で完了します。
コマンド入力やファイルの転送などの難所も画像を使ってひとつずつ丁寧に説明しています。
ほぼ説明を省くことなく説明しているので、Linux未経験者でも運用することができます。
Linuxはパソコン初心者にはハードルが高いOSですが、Windowsと比べてはるかに安定したOSです。
MT4/MT5は基本的には24時間動かしっぱなしが理想です。
FX自動売買に関する悩みを解決します!
このようなお悩み…ありませんか?



パソコンでMT4を使ってるけど、VPSで使えるようにしたい。でも今使ってるMT4の再設定とかどうしたらいいんだろう…。



スマホしか持ってないんだけどFXで自動売買をやりたいんだけどどうすればいいの?
パソコンをお持ちですでにお持ちの場合、MT4のデータをどうやってVPSに持っていくか悩みますよね…。
スマホしかもっていない人はFX自動売買やりたいのにやれないモヤモヤ、すごくわかります。
そこで、ENGI WORKS編集者の僕があなたの「やりたい」をお手伝いします!
ココナラにてサービスを提供しておりますので、ぜひご覧になってみてください!
VPSにMT4や自動売買を設定してスマホから使いたい!


PCのMT4データをVPSに引っ越したい!


こんにちは
快適に使えております。
たまにサーバーメンテナンスで手動でMT4を再起動しないといけないのですが、自動でMT4を起動する方法はあります?
ご確認が遅くなり申し訳ございません。
お使いのLinux ウィンドウシステムは何になりますでしょうか。
LXDE、GNOMEなど
こちらのサイトのXサーバーでVPSを運用で実施しました。
すみません、ウィンドウシステムが何かよく分からずに使用しています。
本記事を参考にして頂いていればLXDEと思いますので、LXDEで話を進めます。
自動起動については出来たのですが、Xserver VPSの管理画面にあるコンソールボタンをクリックして見える画面上と、リモートデスクトップ接続で接続した画面に差があり、現在確認しているところです。
少し時間がかかるかもしれませんが、お待ちいただけますと幸いです。
返事ありがとうございます。
たまにメンテナンスで再起動されることがあるため、自動起動が出来ると本当に助かります。
楽しみに待たせて頂きます。
コメントが遅くなり申し訳ございません。
結論から言ってしまうと『自動起動はできるけどできない。』という曖昧な回答になります。
少し長く専門用語も出てしまいますが、コメントいたします。
ご存知のようにXserver VPSではWebコンソールを使ってもVPSの画面を開くことができます。
コンソールのみを使っているだけであればメンテ後に自動起動をさせ操作を継続することが可能です。
次にWindowsのリモートデスクトップ接続(RDP)を使ってVPSに接続している場合、自動起動は有効なのですが、起動しているMT4が見えない(操作することができない)不思議な状態になります。
これはXserver VPSのコンソール機能とxrdp(LXDE)の仕様であり、RDP上では自動起動させたアプリ(MT4)が見えない状態となってしまいます。
ただ、RDP上で見えていないだけでMT4は正常に自動起動しているなんともモヤっとした状況になります。
じゃあ、Windowsだったらよかったのかなとなんとも損をした気分になるかもしれませんが、Windowsも自動ログオン設定は少し複雑になりますので、どっちもどっちという感じとなります。
メンテ後、MT4が動作していないことを回避したいのであれば自動起動を設定しておけばRDPでは一時的には見えなくなりますが、VPS本体上ではMT4が動いていることになるので、目的は果たせると考えています。
ただ、RDPで利用継続するためには一度Webコンソールに入り、MT4を終了させてRDP上で再度MT4を起動しなおすという手間が発生します。
以上が、Xserver VPSの公式見解と私自身の見解を併せた回答となります。
自動起動の設定方法について知りたい場合、その旨コメントいただければと思います。
詳細な回答ありがとうございます。
メンテナンスに気づけない時があるため、自動起動方法を教えて頂けると助かります。
見えない時は自動起動したと覚えておきます。
お手数ですがよろしくお願い致します。
承知しました。
作成いたしますので、少々お時間いただければと思います。
本記事に追記しました。
https://engiworks.techengi.net/xserver-vps-mt4-install/#index_id28
一度コンソール上でLinuxを再起動し、パスワードを入力することなくLinuxの画面が表示されることを確認してください。
作成ありがとうございます。
お忙しい所対応して頂きありがとうございます。